最終更新 2023年 4月11日
極脇差の手紙をまとめています。
手紙は、極修行に出たキャラが出します。
読み終わった手紙は、「刀帳」→「極になる前のキャラ」の所でまた読む事ができます。
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篭手切江・極
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篭手切江 |
手紙1 |
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主へ 縁のある地を訪れ、自分を見つめ直すことが我々にとっての修行だといいます。 私にとっては稲葉家か、細川家か。 私は両家を行き来した刀ですから、それぞれに愛着があります。 となれば……。まずは、向かいたいところがあります。 |
手紙2 |
主へ ここは長崎の出島。 この時代、唯一、外に向かって開いていた場所です。 鎖国が完成した後とは言っても海外との交流が完全に断たれたわけではありません。 私でも公でもこの出島では貿易は盛んに行われていました。 さて、小田原の稲葉美濃守正則様の遣いとして潜り込みました。 元主が外国文化に開明的な方で助かりました。 ちょうど蘭国の商船が入港してきたところです。 ああ、元主たちが言っていた通りだ。衣装、楽器、律動、心が躍る……。 長い航海に歌と踊りは不可欠。人の身体にも、心にも。 そして港に着けば、歌と踊りが言葉を越えて人と人とを繋ぐ。 そこにあるのは純粋な想いと願い。形のないものを表した姿。この場限りの泡沫。 覚えられる限り、この身に焼き付けて。 |
手紙3 |
主へ 細川家に向かっています。 正則様が私を文化の担い手として送り出してくださいました。 そして、それを細川家の方々に届けることが今の私の役目。 なんとうれしいことか。 だから、いつまでも未熟などと言ってはいられない。 このすていじ、私一振りでも成功させなければなりません。 これまで私がいただいた経験の全てで応えてみせます。 そして、今を生きる人々の泡沫を、 この目で見て、この身で学び、得たものを、 あなたのもとへ。 |
にっかり青江・極
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にっかり青江 |
手紙1 |
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主へ いい夜だ。 柳の下から幽霊が迷い出てきそうなほどにね。 いやいや、斬りたいわけじゃないさ。 人に害為す悪霊や、いくさの相手ならともかく、 迷い出てきただけの幽霊まで斬りたがるようじゃ、それは人斬り狂いとどう違うんだい? もっとも、今となっては、僕がいるだけで、幽霊の方から逃げていくようだけれど。 |
手紙2 |
主へ いつまでもぶらぶら彷徨っているようじゃ修行にならないんでね。 元の主のところを修行先と決めて、そこに厄介になっているよ。 さて、どこだと思う? 丹羽? 柴田? 豊臣? それとも幽霊を斬った彼かな? どれも違う。 やはり僕を大事にしてくれた京極家のところさ。 |
手紙3 |
主へ 京極家にとって僕は『過ぎたるもの』とか揶揄されたこともあるし、 僕がやってきた頃の当主である高次も、七光りによる出世だって陰口叩かれてたけどね。 実際のところそんなことないってのは僕がちゃんと知ってる。 なにせ、高次は関ヶ原の戦いで活躍して、それを足がかりに家を再興したんだからね。 まあ、僕が言いたいことはだ。 他人が何を言おうと、それを覆すだけの事を成せばいいのさ。 今の主である君は、どこまで行けるのかな? そろそろ帰って、その手伝いをしようかな。 |
鯰尾藤四郎・極
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鯰尾藤四郎 |
手紙1 |
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主へ 突然旅に出たいと言い出して、面食らったかもしれません。 過去を振り返る必要はないと日頃言っている俺だけれど、 やっぱり失われた記憶のことが引っかかり続けていました。 この記憶が戻れば、きっと今までの先に行けると思うんです。 また、手紙を書きます。 |
手紙2 |
主へ 修行先をあえて教えられずに送り出されて、 まず現在地の確認からする羽目になっていたのだけれど、 どうやらここは大坂みたいです。 大坂。商人の町。 店に行ったりすると胸がざわつくのはそのせいだったのでしょうか。 もう少し探ってみます。 |
手紙3 |
主へ 大坂城に忍び込んで、ついに出くわしてしまった。豊臣秀頼様に。 あの方が、俺を差しているところに。 そして、それを見た途端、全ての記憶が戻ってきたんだ。 秀頼様と、俺が、城とともに炎に呑まれる様が。 ……帰るまで、もう少しだけ時間を。 そうしたら、きっと心の整理がつくだろうから。 |
骨喰藤四郎・極
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骨喰藤四郎 |
手紙1 |
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主殿へ 俺は、失われた過去を探す旅の途上だ。 過去は過去。それはわかっている。 だが、過去が曖昧では現在も覚束ない。 記録を紐解き、時を遡り、その光景を自分の記憶として取り戻す。 それが、今の俺に必要なことなんだ。 |
手紙2 |
主殿へ 過去を辿る道のりは、長い。 大友へ。そして足利へ。戦乱の中また大友に戻り、 ……そして、秀吉のもとに。 胸がざわつく。歴代の主の移り変わりなんて、ずっと見てきたのに。 ここで俺が、薙刀から脇差になったからだろうか。 それとも、他の刀同様、俺もここで炎に呑まれたとでも言うのか……? |
手紙3 |
主殿へ この前の手紙は、間違っていたよ。 俺が焼けたのは、大坂じゃなかった。 大坂城が焼け落ちてなお、俺は無事だった。 だから、俺は取り残されたみたいで悲しくて、その焼けた時に全てを忘れてしまったんだ。 だが、今は違う。 主殿もいれば、兄弟も、仲間もいる。 これ以上、過去にこだわるまでもない。 そろそろ、そちらに帰る。 |
堀川国広
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堀川国広 |
手紙1 |
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主さんへ お元気ですか。兼さんは自堕落に過ごしていませんか。 僕は新選組に潜入成功しました。 土方歳三が使っていたという伝承だけが僕という付喪神を形作っている以上、 僕の修行先はここ以外には存在しません。 必ず、強くなって戻るので心配しないでくださいね。 |
手紙2 |
主さんへ お元気ですか。兼さんは無茶していませんか。 土方歳三という人は、自分の買える範囲で名の通った名刀を選ぶという人でした。 だからこそ、僕や兼さんが選ばれたわけですけれど…… 侍の時代が終わろうとするこの頃に、名刀はどれだけ意味があったんでしょうね。 そんなことを、考えてしまうんです。 なまじ、見えるものが懐かしい風景だから。 |
手紙3 |
主さんへ お元気ですか。あれから考えたんです。 この時代だからこそ、僕らのような刀に意味があったのかも、って。 江戸の泰平が終わろうとし、市中で闇討ち、暗殺が横行するこの短い期間こそ、 槍や弓矢でも、鉄砲や大砲でもない、僕ら刀の時代だったのでしょう。 だから、幕軍の戦いが本格的な戦争になるのに合わせるように、 僕は行方をくらましてしまったんでしょうね。 でも、今は違う。主さんという、刀を率いて戦うひとがいる。 ならば、僕は今を精一杯戦うべきなのでしょう。 そろそろ帰ります。兼さんがそろそろしびれを切らしてそうですからね! |
浦島虎徹・極
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浦島虎徹・極 |
手紙1 |
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主さんへ 浦島太郎って本当にいるのかなって気になったので行ってきます! 土産話、お楽しみに! |
手紙2 |
主さんへ 今江戸時代の関ヶ原から六〇年後くらいの世の中なんだけど。 何を間違ったか、俺を作った人の世話になっちゃった。 いやー。あれ? これこのまま行くと自分が作られるところ見られるんじゃないかな。 なんか感動? いや、そうでもないかな。 良くわかんないけど、面白そうだからこのままで! |
手紙3 |
主さんへ 意外に感動はなかった。 まあ、それはいいとして、 虎徹さんというか、俺を鍛えた人に、これ、浦島ですかと聞いたら不機嫌になっちゃった。 浦島に見えるなら浦島だって。 すげえ適当と思えば俺に似てるし、難しいこと言ってると思えば兄ちゃんにも似ている。 なんか系譜というか作風を感じるなあ。 ともあれ浦島太郎って本当にいるのか答えがわかった気がするので帰ります。 浦島に見えたら浦島なんだよな。うん。 |
物吉貞宗・極
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物吉貞宗・極 |
手紙1 |
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主様へ ボクは今、尾張にいます。というのも、 修行の地へと向かわされたところ、ここに出てきてしまったのです。 ならば、向かうべきところはひとつしか思いつきませんでした。 歴代のボクの主の一人。尾張徳川家の祖、義直様のところです。 門を叩くと、意外なほどすんなり受け入れられました。 ……いや、どうも新陰流を学びに来たと勘違いされているようなんですけどねー。 |
手紙2 |
主様へ 尾張に来てからというもの、色々なことを学ばせていただいています。 刀だった頃は、公務の時くらいしか尾張での役目はなかったのでなかなか新鮮です。 しかし、どうも周囲が慌ただしいです。 もう戦国の世ではないんですけどねー。 ボクにもお声がかかりました。出陣するようです。 どういうことかわかりませんが、行ってきまーす。 |
手紙3 |
主様へ いやー、大変でした。家光公が病に倒れられて、 義直様は万一の際幕府を守るために出陣したのですが、 幕府の皆さんには将軍職を狙っての行動と勘違いされてしまいました。 そう思われても仕方のない状況で、何故事を起こしたのかと聞いてみましたが、 義のためにそうする必要があるからやった、是非を問うまでもない、とのこと。 たとえ他の誰かにどう思われようと、自分の信念を貫くこと。これが強さなのですね。 ボクもそうなりたい。いえ、そうなってみせます。 主様、もうすぐ帰ります。待っててくださいねー! |