最終更新 2021年 6月16日
極短刀の手紙(謙信景光極まで)をまとめています。
手紙は、極修行に出たキャラが出します。
読み終わった手紙は、「刀帳」→「極になる前のキャラ」の所でまた読む事ができます。
- 今剣・極
- 平野藤四郎・極
- 厚藤四郎・極
- 後藤藤四郎・極
- 信濃藤四郎・極
- 前田藤四郎・極
- 秋田藤四郎・極
- 博多藤四郎・極
- 乱藤四郎・極
- 五虎退・極
- 薬研藤四郎・極
- 包丁藤四郎・極
- 愛染国俊・極
- 太鼓鐘貞宗・極
- 小夜左文字・極
- 不動行光・極
- 毛利藤四郎・極
- 日向正宗・極
- 謙信景光・極●更新!
目次
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今剣・極
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今剣 |
手紙1 |
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あるじさまへ つよくなるために、ぼくはきょうのみやこへとやってきました。 なつかしのきょうのみやこ。みるものすべてがむかしみたそのままです。 たのしくなってしまって、あたりをはしりまわっていたら、あるひとをみつけました。 だれかわかりますか? せいかいは、よしつねこう! まさかまたあえるなんておもいませんでした! |
手紙2 |
あるじさまへ いまぼくは、よしつねこうのとうひこうにいっしょについていっています。 もちろん、このあとおこることをぼくはしっています。 そして、そのれきしをまもらなければいけないことを。 でも、せめてさいごにおそばにいるくらいはゆるしてもらえますよね。 ……でもきになることがあります。よしつねこうがもっているかたなのなかに、ぼくがいないんです。 ぼくのおもいでと、ちがうんです。いったい、なにがおこってるんでしょうか。 |
手紙3 |
あるじさまへ よしつねこうがなくなられました。だいたいは、ぼくのしっているとおりに。 ちがうところはひとつ。よしつねこうが、まもりがたなの今剣をもっていなかったということ。 ぼくはしってしまいました。 ぼくは、ほんとうはそんざいしないかたなだったんですね。 でも、そんなぼくがいられるばしょがひとつだけありました。あるじさまのところです。 これからかえります。ぼくは、あるじさまだけのためのかたな。それがわかったから。 |
平野藤四郎・極
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平野藤四郎 |
手紙1 |
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主へ 今日は秘密のお方に連れられて、懐かしい江戸城へ行きました。 誰も僕のことは分からないらしく、なんだか不思議な気分になりました。 江戸城は広くて、廊下がとても薄暗いです。 こんなところで、僕は本当に強くなれるんでしょうか。 今日は歩き回って、なんだか眠くなってきました。 またお手紙書きますね。毎日書きます。 主が寂しくないように。 |
手紙2 |
主へ 今日は江戸城で、懐かしい懐かしい面影のある人にあいました。 前田利常さま、利長さまに似て、なんだか泣きたくなりました。 僕を連れて加賀に帰るそうです。ああ、そうだ。そうでした。 僕は加賀に帰ることができたのです。 利長さまにお会いしたいな。なんで人間は打ち直したりできないんだろう。 |
手紙3 |
主へ 加賀はとてもいいところで、主と一緒に歩いたら、 きっと喜んでくれると思います。 そう思ったら急に帰りたくなったので、明日にでも帰ります。 強くなれたかはわからないけれど、主が泣いてそうな気がしたので、帰ります。 待っててくださいね。 |
厚藤四郎・極
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厚藤四郎 |
手紙1 |
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大将へ オレは今、筑前に来ている。 そうそう、お察しの通り、元の主の一人である黒田様のところだな。 歴代の主でも特に知謀で名高い方のところに来た以上、 少しでも軍略のいろはを学んで帰るつもりだ。 修行結果、楽しみにしててくれよな! |
手紙2 |
大将へ いやー……黒田様から学び取ろうとするとやっぱり大変だな。 簡単にこなせるとは思ってはいなかったけど、 オレの思考速度じゃ追いつかないことがあってちょっと凹む。 でも、キツい修行になるってのは覚悟してたことだし、 これくらいでへこたれちゃいられないよな! そんなわけで、帰るまでもうちょっとかかりそうだ。 オレがいない間、弟達が無茶してないといいんだけど。 |
手紙3 |
大将へ そろそろ修行を切り上げて、そっちに帰ることにする。 軍略の勉強は……まあ、ぼちぼちかな。でも、やれるだけはやった。 そして、それ以上に学んだことがある。それは、家臣の扱いだ。 やっぱり、上に立つ者は、家臣の心をいかに掴むかによって できる仕事の幅が変わるんだよな。 これに関しては、オレも弟達がいるから感覚的にわかった。 大将はこの点上手くやってると思うけど、 今のオレなら、大将の手が届かないところの 補佐ができると思う。期待しててくれ。 |
後藤藤四郎・極
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後藤藤四郎 |
手紙1 |
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大将へ よっ、大将。元気してる? 俺は修行中。 ……って言いたいんだけどさ、修行って何すればいいんだろ? 俺はいち兄みたいに頼りがいのある大きな男になりたくて修行を申し出たんだけどさ、 てっきり戦場にでも連れて行かれると思ったら、もう戦乱が遠くなった頃だよ、これ。 まあ、思い出だけはたくさんあるんだけどさ、この尾張には。 |
手紙2 |
大将へ この頃の俺はさー、千代姫様の婚礼のご祝儀としてこの尾張に来たんだよね。 俺たち藤四郎の兄弟は、守り刀として重宝されたからな。 ただなあ……俺、特にいくさに関わる逸話とかないんだよ。 だから、守り刀として大事にされるのは、 家康公が持っていた弟たちのついでなんじゃないかって。 いや、そんなことはないとは思ってるけどね。 目立った逸話が無くても、俺は俺自身の良さで認められてるはずだから。 |
手紙3 |
大将へ ……そうか。考えてみれば、家光公の血筋は、千代姫様の血筋しか残らなかったのか。 これは、俺が尾張に一緒にやってきたから、って思ってもいいのかな。 もちろん俺がなにか直接やったわけじゃない。 でも、結果として、俺は守り刀として立派に務め上げていたのか。 へへっ、そう考えると一気に楽になったな。 俺は守り刀としてやっていける。だから、今度は大将のことをしっかり守らないとな。 よし、そろそろ帰る! |
信濃藤四郎・極
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信濃藤四郎 |
手紙1 |
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大将へ 今俺は、江戸城に来てるんだ。 見知った顔をよく見かける。 それでもみんな、俺には気づかない。 まったく、変な感じだよね。 ついさっきも、永井尚政さまとすれ違ったけれど、怪訝そうな顔をしただけで、それだけ。 俺の名の由来になった方だけど、縁は途切れてしまっているみたい。 じゃあ俺は、どこへ行けばいいんだろうね? |
手紙2 |
大将へ 結局、右往左往する俺を拾ったのは酒井忠勝様だった。 何かの縁を感じたんだってさ。 まあ、そりゃそうだよね。 そんなわけで。今俺は懐かしの、そして勝手知ったる酒井家にお世話になってるよ。 気が落ち着くのは良いんだけれど、俺、こんな調子で強くなれるのかな? |
手紙3 |
大将へ 人の命は儚いね。 この姿になってから、改めて酒井家の移り変わりをずっと見守ってきた。 刀を残して、人はいつも先にいなくなってしまう。 大将も、いつかは俺より先にいなくなってしまうのかな? そう思ったら、急に帰りたくなってきた。 すぐ戻るから、待っててね |
前田藤四郎・極
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前田藤四郎 |
手紙1 |
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主君へ 今日は強くなるために、京都に来ました。 ずいぶん昔のことなので、道を忘れています。 参ったな。暗くなってきてしまいました。 |
手紙2 |
主君へ 昨日は暗くなって手紙をちゃんと書けませんでした。 申し訳ありません。 門の前で震えていたら、前田利政さまに拾われました。 以前の主君です。耄碌したのか僕のことは分かっていない様子です。 すっかり気落ちされていたので、今日は仕舞われていた鎧を用意して、着つけていただきました。 すると利政さまは大変喜んで、僕に兜をくれるとのことでした。 似合わないと思うんですけど、でも、嬉しいです。 |
手紙3 |
主君へ 利政さま、また僕をおいて死んでしまいました。 人間は嫌ですよね。 いつでも勝手に死んでしまいます。 だから僕、思ったんです。僕が守ってあげようと。 この兜、僕の体格には合わないと思うけど大事に持って帰ります。 主君、僕は人間を守りたいです。折れるまで使ってください。 |
秋田藤四郎・極
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秋田藤四郎 |
手紙1 |
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主君へ 主君。今僕はあのお屋敷にいます。 強くなる前に自由に行動しても良いと言われたら、思わず足がここに向いてしまいました。 閉じられた門の向こうに、前の主君がいらっしゃいます。 なんとかあの人のところに忍び込んで、外の景色のお話ができればと思います。 |
手紙2 |
主君へ 主君。僕はまだあのお屋敷の前にいます。 警備が厳しくて、お屋敷に近寄ることもできません。 召し取られて打ち首になることも覚悟しないといけないかな。 まあ 頑張ってみますね。 僕が折れても、気にしないでください。 |
手紙3 |
主君へ 主君。前に教えていただいた折り紙で紙飛行機を作って、あの人の庭に投げ入れました。 これも歴史改変になるようなら、僕は潔く折れようと思います。 外の景色を文にしたため、紅葉を一枚、挟みました。 これから時を飛んで修行して帰ります。もし折れずに済んだら、今度こそずっとおそばでお守りします。 |
博多藤四郎・極
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博多藤四郎 |
手紙1 |
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主人へ でっかい男になるため、俺は博多にやってきたばい。 俺は短刀でも、小さか男で終わる気はなか。 縁の地で、しっかり学んで帰るつもりばい。 しかし、これからどげんしたもんか。 |
手紙2 |
主人へ あたりをうろちょろしてたら、黒田忠之様に目をつけられてしまったばい。 黒田様は俺を商人から買い上げた、元の主の一人たい。 これが縁というものごとある。 せっかくだけん、いっとき厄介になるつもりばい。 |
手紙3 |
主人へ 黒田様は金遣いば荒い御仁ばい。そのせいで色々問題ば起こすことになる。 もっとも、そういう人やったからこそ、俺が買い上げられたのかも知れんけど。 やっぱり、金の流れは大事ばい。疎かにすると、やらねばならんことに支障ば起きる。 俺は、出入りの商人から商売ば学ぶことにする。そうすれば、皆の役に立てるはずばい。 これも投資と思って、帰りば待っててほしいと。 |
乱藤四郎・極
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乱藤四郎 |
手紙1 |
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あるじさんへ 今、ボクは京に来てるんだ。いわゆる自分探しって感じかな。 懐かしい京の街並み。って言ってもこの後焼け野原になっちゃうんだけどね。 前のこと過ぎて道とかわかんなくなっちゃってるなー。 探検に集中したいから、今日はここまで。 また手紙書きまーす。 |
手紙2 |
あるじさんへ いやー、まいっちゃう。 うろうろ歩き回ってたら、迷子と間違われて保護されちゃった。 あ、心配しなくてもだいじょーぶ。知ってる人のところにいるから。 ボクを拾ったのは細川勝元さん。ボクの名前の由来になった元の主。 ま、向こうはボクのことわかんないみたいだけど、 鯉とか食べさせてもらったりして元気にやってまーす。 |
手紙3 |
あるじさんへ 人間って不思議だよねー。文化的なことが得意で、 政治的に才能があっても、戦乱起こしちゃうんだよね。 やっぱり、頭が良すぎると余計なことまで考え始めて、 かえって良くないのかな? んー。ボクがいない間、主さんが良からぬことを考え始めてないか 心配になってきちゃった。 思うに、主さんはボクの魅力でメロメロになってるくらいでいいんだよ。 よーし、そうと決まればもう自分探しはおしまいっ。そろそろ帰りまーす。 |

五虎退・極
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五虎退 |
手紙1 |
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あるじさまへ 虎を倒せるくらいに強くなりたいと頼んだら、 僕は懐かしの越後に連れて来られてしまいました。 懐かしいとはいえひとりぼっちで、不安で泣きそうになっていると、 優しく声を掛けられました。 振り返ると、そこにいたのは景虎様……上杉謙信公で、あまりにも懐かしくて、 つい大声で泣き出してしまって。 こんな調子で、僕は本当に虎を倒せるようになるんでしょうか? |
手紙2 |
あるじさまへ 景虎様に、虎を五匹倒すにはどうすればいいかと尋ねたら、笑われてしまいました。 日本には虎は住んでいないし、仮にいても僕に倒せるのは子猫がいいところだろうと。 僕が泣きそうになっていると、代わりに一つ提案をされました。 越後の虎と呼ばれている景虎様と稽古をして、 合計で五本とれたら虎を五匹倒した事にしても良いのではないかと。 虎じゃなくても、景虎様も相当お強い方です。果たして僕は五本取れるのでしょうか? |
手紙3 |
あるじさまへ 景虎様が、また亡くなってしまわれました。 あんなにお強かった人が亡くなられてしまうなんて、僕には信じられません。 五本取ることはもうできません。 まだ、三本しか取れてなかったのに。 それでも、景虎様に強さをいただけた気がするのは気のせいでしょうか。 あるじさま、そろそろ帰りますから、本当に僕が強くなれたか、確かめてください。 |
薬研藤四郎・極
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薬研藤四郎 |
手紙1 |
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大将へ よう大将。元気か。 俺は今、安土だ。修行がてら昔の主のところにいるわけだな。 そうそう、織田信長さんのところだ。 他の刀連中や後世の人間は必要以上に持ち上げたり、恐れたりしてるが、 俺からすれば極めて常識的な、普通の人だよ。 まあ、当時の感覚では、という但し書きはつくかもしれないが。 |
手紙2 |
大将へ ん? 信長さんが普通の人とは思えないって? じゃあそうだな、一つ例を挙げようか。 後世ではなんだか当時の迷信や信仰を否定する革新的人物みたいに言われることがあるが、 そんなことはない。 織田信長は程々に信仰を利用し、程々に信仰を否定する。……つまり普通の人だろう? その証拠に、あの人は刀だった頃の俺をいつも持ち歩いている。 ――切れ味に優れているが決して主を傷つけない。それが俺の背負った逸話だ。 迷信を否定するような人なら、わざわざ俺を選ばないと思わないか? |
手紙3 |
大将へ 天正10年5月29日。 俺は京に向かう信長さんの背を見送る。 今の俺も、信長さんが持ち歩いているこの当時の俺も、運命を変えることはできない。 もしこのとき俺に逸話のような不思議な力があれば、 信長さんは自害して果てることはなかったのだろうかね。 まあ、考えても仕方ないことだな。 残るのは、織田信長は俺を持ち歩き、それでも腹を切る羽目になった、という結果だけだ。 だが、今の俺は持ち歩かれるだけの守り刀じゃない。 こうして自分で動けるなら、やりようはいくらでもあるよな。 そろそろ帰る。俺は、今の俺にしかできないことをやるだけだ。 |
包丁藤四郎・極
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包丁藤四郎 |
手紙1 |
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主へ 俺は今修行のため、江戸にやってきたのだ! 修行して強くなれば、人妻にモテモテだ! だったら、修行しないって手はないよね。 さあいざゆかん江戸城! |
手紙2 |
主へ ふっふっふー。俺は江戸城に潜入成功したぞ! 目指すは元主、徳川家康公のところだ! 人妻好きと名高い家康公に、人妻にモテる秘訣を聞くのだ! え? 強さ? 人妻にモテるんなら別にいらないや。 |
手紙3 |
主へ がっかりだよー。家康公、全然参考にならないよ! 権力者がモテるなんて当たり前だし、そもそもそれモテてるのと違うよ! 俺はさー、もっとこう、内からにじみ出る魅力を高めたいのにー。 仕方ないや。もう独力で修行する。疲れたら帰るね。 |
愛染国俊・極
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愛染国俊 |
手紙1 |
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主さんへ よーっし、修行だ!強くなるぞ! ……って勢い良く出てきたのはいいんだけどさ、ここ、どこだろ? てっきり美作に来ることになるかと思ったんだけど、 それにしては規模も人口も半端ないし。 ……江戸だよなあ。どう考えても。 |
手紙2 |
主さんへ 江戸に来たからには、やっぱり城に来ないとな!うまいこと紛れ込んだぜ! しかしなー、なんで江戸?森忠政さまのところに向かわされると思ったんだけどなー。 ……いや、まあ、忠政様、結構苛烈な方だからな。 そっち行ったら、かなり厳しいことになってたんだろうな。 しばらくは家光公のところで、気楽に過ごそうかな。 |
手紙3 |
主さんへ 前田家に嫁いでいた大姫さまが江戸にいらっしゃられた。 これを機に当時のオレの主になる、前田綱紀さまも一緒だ。 もっとも、綱紀さまはこのとき2歳だったんだけどな! まだ小さい子供に加護があるように、ってことだよな。 加護ってのはさ、要は人の想いの力なんだよ。モノだけあっても働かない。 だからさ、これは家光公から孫への思いやりだったんだなー。 このやり取りを見て、オレは、主さんのためにこの力を発揮したいって改めて思ったんだ。 それには主さんがオレを信じてくれることが必要だ。これからも、オレのことよろしくな! |
太鼓鐘貞宗・極
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太鼓鐘貞宗 |
手紙1 |
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主へ よう! 盛り上げ役がいなくなって、みんな気落ちしてねえか? 主のテンション上げるために手紙を書くぜ! 俺がいるのは仙台藩だ! まっ、当然だよな? もともと俺は伊達忠宗様に下賜されて、それからずっと伊達家に伝わってた刀だからな! ここで修業して、もっと本丸を盛り上げられるよう強くなるぜ! |
手紙2 |
主へ よう! そろそろ寂しくなってる頃だと思ってな、手紙を書いたぜ! ああ、主がわかんねえかも知れないから書いておくが、忠宗様は立派な方だぜ。 戦国の世が終わって、時代が幕府の下での平穏へと移り変わる中、 藩の基盤を固めた方だからな。 ま、派手さはないけど、そういう御方も必要だわな。 逆に言うと、そういう御方のところにこそ、 俺みたいな盛り上げ役がいるとちょうど良いんだろうな! |
手紙3 |
主へ よう! 俺の中で考えがまとまってきたんで、手紙を書いたぜ! 政宗様は色々と派手な逸話がある御方だったが、ありゃひょっとしたら、 終わりゆく戦国の世への哀悼だったのかもな。 どんどん大人しくなっていく時代に、せめて一矢報いたいって気持ちはわからなくもねえ。 だとしたら、俺が目指すのもそういう方向だろうな。 やっぱり、小さくまとまっちゃいけねえよ。 本丸には最高のタイミングで帰るからさ、期待しててくれよ! |
小夜左文字・極
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小夜左文字 |
手紙1 |
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あるじさまへ 強くなりたいと願った。そのための旅。 僕が今いるのは、肥後。元の主の一人、細川幽斎様のところ。 一体どうすれば強くなれるのかはわからない。 でも、ここに来たことにはきっと意味があると思いたい。 |
手紙2 |
あるじさまへ 幽斎様に頼んだら、小夜左文字について喜々として語ってくれたよ。 どんなに頼み込んで譲ってもらったか、とかね。 まさかその小夜左文字が人の姿をして目の前にいるなんて、思いもしないみたいだけれど。 どうしてそこまでして譲ってもらったのか聞いたよ。 ……刀身を見ていると、仇討の逸話が今にも目に浮かぶようだったから、だってさ。 |
手紙3 |
主へ 幽斎様のおかげでよく理解できた。今の僕を形作っているのは、仇討の逸話。 左文字の短刀に込められた怨念と、それを語り継ぐ人々が、小夜左文字を作り上げたんだ。 だから今より僕が強くなるには、怨念を引き出し、力に変えるしかないんだろう。 その果てにはきっと、今以上の黒い感情が僕を飲み込む結果になるだろうね。 それでも、僕はあなたのためにその道を歩もうと思う。 刀の幸せは、主の力になることだから。 |
不動行光・極
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不動行光 |
手紙1 |
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(手が震えるのか、内容の丁寧さに反して文は激しく乱れている) 修業に行きたいなんて言い出して面食らっただろうね。 日頃酒浸りで、まともに働きもしない俺が、どの口で言うのかと。 でも、悪酔いから目が覚めて、酒が抜けると、いつも怖くなるんだ。 この本丸も、いつかまた焼け落ちてしまうんじゃないかって。 そしてそれから逃げるように、俺はいつも酒を飲んでいた。その繰り返しだ。 ……俺は、この恐怖をどうにかしたいんだ。 |
手紙2 |
(字の震えは小さくなっているが、文は荒々しく乱れている) 修行の地として向かわされたのは、尾張だった。 ああ、何ということだ。信長様も、蘭丸も、まだ、ご健在であられる。 ここで光秀めを斬ってしまえば、俺の恐怖は、きっと晴れる。 だが、それをしてしまえば、俺は敵と同じ。 すぐさま裏切り者として貴方に討ち取られることになるだろう。 ……俺は、試されているのだろうか。 これは、悪夢なのだろうか。 それとも。 |
手紙3 |
安心してくれ。俺は、裏切り者にならずに済んだ。 俺が良からぬことを考えていることを、当の信長様に非難されたよ。 もちろん、俺からは何も言っていない。でも、見透かされていた。 失った過去の代償に現在の自分を犠牲にして、それでいったい何が面白いんだ? だってさ。 そこまで言われてしまったら、もうなにもできないよ。 だから、もう過去ばかり見て、現在を無駄に過ごすのはやめるよ。 恐怖はまだ消えてない。でも逃げてちゃいつまでたってもそのままだ。 今の俺は貴方の剣。貴方の本丸が焼け落ちぬよう、どこまでも強くなってみせるさ。 |
毛利藤四郎・極
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毛利藤四郎 |
手紙1 |
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主さま さて、修行の旅です。 候補はいくつかあるのですが……、やはりここしかありませんでした。 そう、毛利輝元様のところです。 |
手紙2 |
主さま 僕が輝元様のところにいた期間は、 その後池田家で過ごした年月に比べるとあまりにも短いです。 でも、毛利輝元様に所持されたことは、僕にとってとても大切なことです。 だからこそ、今度は見届けたいじゃないですか。 僕が毛利家を離れてから、輝元様がどう生きたかを。 |
手紙3 |
主さま 輝元様は偉大すぎるお祖父様と比較されて、あまり評価されない方です。 天下分け目の戦いで西軍の総大将として期待されながら、 何もできないままに負けたこともあるのでしょう。 でもそうなるに至ったのは、 長年手助けしてきた人々が亡くなっていた事と無関係ではないはず。 時代が変わる重要局面で輝元様のお話を聞いてくださる人がいれば……。 そう、毛利家を去ってしまった僕は思ってしまうのです。 ……歴史に『もしも』はありません。 ですが、これからの未来は作っていけます。 僕は、主さまの刀として、主さまをお支えしたい。 だから、旅は終わりです。これから帰りますね。 |
日向正宗・極
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日向正宗 |
手紙1 |
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主へ 過去への修行の旅。 僕は行かなければならないところがあった。 元の主のひとり、石田三成様のところだ。 僕は石田三成様の刀として名が知られているけれど、 実際お側にいた期間はあまりにも短くて……。 僕は本当の石田三成様を知りたい。この目で見て。 そう思うんだ。 |
手紙2 |
主へ 石田三成様は、生き方が不器用な方だと思う。 主君への忠義を重んじる一方で、周囲との付き合いが下手。そして、敵を作る。 あまりにも惜しい生き方だと思う。 もう少し、もう少しだけ、こうすれば、もっとうまくやれるだろうに。 そう思ってしまう。 |
手紙3 |
主へ 関ヶ原の戦いがはじまって、そして終わってしまった。 大垣城にある本来の僕は、水野勝成様に分捕られるのだろうに。 この僕は石田三成様の行く末を追いかけている。 そして、思ってしまった。 逃れる石田三成様を、この身を引き換えにすれば―― ……ああ、惜しかった。 そう思ってしまったんだ。何もしなかったことを。 淡海の海 夕波千鳥…… わかっているよ。僕らは、歴史を守らないといけない。 だから……、次はうまくやる。 そう、主がもし窮地に陥ったときには、きっとうまくやれる。 それなら、構わないよね。 |
謙信景光・極
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謙信景光 |
手紙1 |
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あるじへ つよいこになるために、ぼくはえちごにやってきた。 もとのあるじである上杉謙信公のもとで、しゅぎょうするんだ。 謙信公はつよいひとだったから、きっとぼくもつよいこになれるよね。 |
手紙2 |
あるじへ ぼくは、しゅぎょうをがんばっている。謙信公はすごいひとだ。べんきょうもたたかいも、まなぶことがたくさんすぎる。 もちろんぼくはがまんづよいから、ねをあげたりしないんだ。 おぼえきれなかったりなんて、するもんか。 |
手紙3 |
あるじへ ぼくは、だいじなことをちゃんとおぼえてきた。 謙信公のおしえのうち、いちばんだいじなのは、ひとにやさしくすること。 それをわすれなければ、ちえもちからもあとからおいついてくるときいた。 たからはこころにあり。 ぼくは、ひとにやさしくできる、つよいこに、つよいひとに、 つよいかたなになりたい。 |